市場は間違っているか

年末にニコ生でbibiさんというトレーダーがトレーダー対談放送をやっていて面白かったんでタイムシフト全部見たんだけど、その中で五月さんというトレーダーが「市場は常に正しいというが俺に言わせれば間違ってるよ」と言っていて印象に残った。

そもそも市場が正しいとか市場が間違っているっていうのはどういう意味か。これは結構便利な言葉として使われてる気がすんのよ。市場が正しい、ってのは例えばいつも損切りができない人に対しての戒めとして「お前がどう思ってるか知らんけど、市場が出した価格が絶対なんだから負けを認めろよ。お前より市場の方が正しいんだから」みたいなニュアンスで使われる事が多いと思うんだよね。

じゃあ、株価は常に正しい企業価値を反映しているのか、と言うと、これは断固NOなわけだ。倒産して価値としては紙屑、0円のはずの株に値がついたり、あまつさえそれが上がったりするわけだ。そういう意味で、市場は間違う。いつだってとんでもなく割高な銘柄があったり割安な銘柄があったりする。つまり市場はいつも間違っている。

ただ、「市場は間違ってる、俺が正しい!」だと割高銘柄の上げトレンドに乗ったりできなくなるし、損切りもできなくなってしまう。そういう意味で、企業価値はさておき自分のお金を増やすために、自分の信念よりは市場の値動きを尊重しようね、ってのが「市場は正しい」の真の意味なんだと思う。俺なりの解釈だけど。

市場の誤りは必ず是正されるのか?と考えるとこれも難しいよな。俺の考えでは「おおむね時間の経過とともに是正される方向に動く」って感じなんだけど、一度仕手化したような銘柄がなかなか垂れずに結局かなり高い水準のまま横這いに入ったりして、いつ適正価格になるかってのは読めないな~ってのが実感。そもそもトレーダーごとに、思い描いている適正価格ってのが異なるわけで・・・。

by orjp | 2013-01-07 18:03 | 株とか雑談 | Trackback | Comments(0)

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